永代供養の費用はいくら?相場と「永久に管理してもらえるのか」をわかりやすく解説

 

ご相談者

お墓の管理について悩んでいます。

今後、子どもや親族にお墓の管理を負担させたくないため、永代供養を検討しています。ただ、永代供養といっても、どれくらい費用がかかるのかよく分かりません。

一度お金を払えば、本当に永久に供養や管理をしてもらえるのでしょうか。合祀墓や納骨堂など、いくつか種類があるようですが、費用の違いも知りたいです。

また、今のお寺の檀家を抜けることも考えています。檀家を抜ける場合、永代供養にするのは難しいのでしょうか。離檀料などのお金がかかるのかも不安です。

永代供養って、どれくらいお金を払ったら、永久に管理してもらえますか? 檀家を抜けるので、難しいでしょうか?

ご相談ありがとうございます。

永代供養は、お墓を継ぐ人がいない方や、子どもにお墓の管理を負担させたくない方に選ばれることが増えている供養方法です。寺院や霊園が、家族に代わってご遺骨の管理や供養を行ってくれるため、「将来のお墓の管理が心配」という方にとって安心材料になります。

費用は寺院や霊園、供養の形式によって大きく異なりますが、一般的には10万円〜100万円程度が目安とされています。合祀墓のように他の方のご遺骨と一緒に供養される形式であれば比較的費用を抑えやすく、個別に安置する期間が長いものや、専用区画を利用するものは費用が高くなる傾向があります。

ただし、「永代供養」という言葉には注意が必要です。永代供養と聞くと、「永久に個別のお墓として管理してもらえる」と思う方もいますが、実際には33回忌や50回忌など、一定期間は個別に安置し、その後は合祀されるケースも多くあります。

そのため、永代供養を選ぶときは、費用だけでなく、個別安置の期間、合祀されるタイミング、年間管理費の有無、法要の内容、檀家になる必要があるかどうかを確認することが大切です。

永代供養の費用相場、供養方法ごとの違い、檀家を抜ける場合の注意点、契約前に確認しておきたいポイントについてわかりやすく解説します。

永代供養とは?

永代供養とは、遺族や子孫に代わって、寺院や霊園がご遺骨の管理や供養を行う仕組みです。

一般的なお墓では、家族や親族が墓守となり、お墓の掃除、管理費の支払い、法要の手配などを続けていく必要があります。しかし、少子化や核家族化、遠方への転居などにより、「お墓を継ぐ人がいない」「子どもに負担をかけたくない」と考える方が増えています。

そのような背景から選ばれているのが永代供養です。

永代供養では、寺院や霊園が一定のルールに基づいて供養や管理を行います。家族が頻繁にお墓参りに行けない場合でも、管理を任せられる点が大きなメリットです。

ただし、永代供養といっても、供養の方法や管理期間は施設によって異なります。最初から合祀されるもの、一定期間は個別に安置されるもの、納骨堂で管理されるものなど、さまざまなタイプがあります。

そのため、「永代供養だから安心」と名前だけで決めるのではなく、どのような形で供養されるのかを事前に確認しておくことが大切です。

永代供養の費用相場

永代供養の費用は、供養の形式や納骨方法によって大きく変わります。

目安としては、10万円〜100万円程度が一般的です。費用に幅があるのは、最初から合祀されるのか、一定期間個別に安置されるのか、納骨堂を利用するのか、管理費が含まれているのかなどによって金額が変わるためです。

合祀墓の場合

合祀墓とは、他の方のご遺骨と一緒に納骨される形式です。

個別のお墓や区画を持たないため、永代供養の中では比較的費用を抑えやすい方法です。相場としては、10万円〜30万円程度が目安です。

ただし、一度合祀されると、あとからご遺骨を取り出すことが難しくなります。そのため、将来的に改葬する可能性がある場合や、家族が個別にお参りしたいと考えている場合は、慎重に検討しましょう。

個別安置型の場合

個別安置型は、一定期間、ご遺骨を個別に安置したあと、合祀される形式です。

たとえば、13回忌、33回忌、50回忌などの節目まで個別に管理し、その後は合祀墓へ移されるケースがあります。

費用は、30万円〜80万円程度が目安です。個別に安置される期間が長いほど、費用が高くなる傾向があります。

「しばらくは個別に供養してほしい」「家族がお参りしやすい形を残したい」という場合に選ばれやすい方法です。

納骨堂の場合

納骨堂は、屋内施設にご遺骨を安置する供養方法です。

ロッカー式、仏壇式、自動搬送式など、形式によって費用は異なります。永代供養付きの納骨堂であれば、一定期間個別に安置されたあと、合祀されることが一般的です。

費用は、30万円〜100万円程度が目安です。立地や設備、個別安置期間によっては、100万円を超えることもあります。

天候に左右されずお参りしやすい点や、都市部でも利用しやすい点がメリットです。

「永代供養」は本当に永久に管理してもらえる?

永代供養という言葉を聞くと、「一度費用を払えば、永久に個別で管理してもらえる」と思う方もいるかもしれません。

しかし、実際にはそうとは限りません。

多くの永代供養では、一定期間は個別に安置し、その後は合祀される仕組みになっています。たとえば、33回忌や50回忌まで個別に供養し、その後は他の方のご遺骨と一緒に供養されるという流れです。

つまり、「永代」とは、寺院や霊園が長期的に供養を続けるという意味であり、必ずしも「永久に個別のお墓として残る」という意味ではありません。

契約前には、次の点を必ず確認しましょう。

・個別に安置される期間
・いつ合祀されるのか
・合祀後のお参り方法
・年間管理費の有無
・法要や読経の頻度
・遺骨を後から取り出せるか
・契約後に追加費用がかかるか

特に、合祀後はご遺骨を個別に取り出せないことが多いため、家族や親族とよく話し合ってから決めることが大切です。

檀家を抜けても永代供養はできる?

檀家を抜ける場合でも、永代供養を選ぶことは可能です。

最近では、檀家でなくても受け入れてくれる永代供養墓や納骨堂も増えています。宗派を問わない霊園や、檀家になる必要のない寺院もあります。

ただし、現在お世話になっている菩提寺のお墓からご遺骨を移す場合は、いくつか注意点があります。

まず、檀家を抜ける際に「離檀料」が必要になることがあります。離檀料は法律で金額が決まっているものではなく、寺院との関係性や地域によって異なります。数万円から数十万円程度になるケースもあります。

また、お墓からご遺骨を移す場合は、改葬の手続きが必要です。現在のお墓がある自治体から改葬許可を受け、新しい納骨先に移す流れになります。

トラブルを避けるためには、いきなり「檀家を抜けます」と伝えるのではなく、これまでお世話になったことへの感謝を伝えたうえで、事情を丁寧に説明することが大切です。

たとえば、次のような理由を伝えるとよいでしょう。

・お墓を継ぐ人がいない
・子どもが遠方に住んでいる
・高齢でお墓の管理が難しくなった
・将来の負担を減らしたい
・家族で永代供養を希望している

寺院によって考え方は異なるため、早めに相談し、必要な費用や手続きを確認しておきましょう。

永代供養を選ぶときの注意点

永代供養を選ぶときは、費用の安さだけで決めないことが大切です。

合祀墓は費用を抑えやすい一方で、あとから遺骨を取り出せないことがあります。個別安置型や納骨堂は費用が高くなることがありますが、一定期間は個別にお参りしやすいというメリットがあります。

また、広告やパンフレットに書かれている金額だけでなく、総額でいくらかかるのかを確認しましょう。

確認したい費用には、次のようなものがあります。

・永代供養料
・納骨料
・彫刻料
・管理費
・法要費
・戒名や位牌に関する費用
・改葬にかかる費用
・離檀料
・追加納骨の費用

施設によっては、最初に支払う費用にすべて含まれている場合もあれば、納骨時や法要時に別途費用が必要になる場合もあります。

また、家族がお参りしやすい場所かどうかも大切です。費用が安くても、遠方で通いにくい場所だと、後々お参りが難しくなることがあります。

永代供養は、一度決めると簡単に変更しにくいものです。資料だけで判断せず、できれば現地を見学し、雰囲気や管理状態を確認してから決めると安心です。

まとめ:永代供養は費用だけでなく、供養の形と管理期間を確認しよう

永代供養の費用は、一般的に10万円〜100万円程度が目安です。

合祀墓であれば10万円〜30万円程度、個別安置型であれば30万円〜80万円程度、納骨堂や個別性の高い供養方法では100万円を超えることもあります。

ただし、永代供養は「一度お金を払えば、永久に個別管理してもらえる」という意味ではありません。多くの場合、一定期間は個別に安置され、その後は合祀される仕組みになっています。

契約前には、個別安置の期間、合祀のタイミング、年間管理費の有無、追加費用、法要の内容、お参りの方法を必ず確認しましょう。

また、檀家を抜ける場合は、離檀料や改葬手続きが必要になることがあります。現在の菩提寺との関係を大切にしながら、早めに相談しておくことが大切です。

永代供養は、お墓を継ぐ人がいない方や、家族に負担をかけたくない方にとって、有力な選択肢のひとつです。費用だけでなく、ご自身やご家族が納得できる供養の形を選びましょう。

執筆者

この記事の執筆者
清水 健児

バディファミリーサービス / 生活サポートアドバイザー

バディファミリーサービス所属。
高齢者の生活支援や介護保険外サービスの相談に多数対応。

外出サポート、買い物同行、施設探しなど、
家族だけでは難しい生活支援のサポートを行っている。

現在は地域サロンの運営や、
高齢者と家族を支える生活支援サービスの普及活動にも取り組んでいます。