要介護1でもらえるお金はいくら?

高齢になり、介護が必要になると「介護にかかる費用はどれくらい?」「どんなお金がもらえるの?」と気になる方も多いでしょう。

要介護1と認定されると、介護保険制度を利用して介護サービスを受けることができ、一定の金額が給付されます。

要介護1で受けられる介護保険サービスの給付額や、支援制度でもらえるお金について詳しく解説します。

要介護1とは?

介護が必要になったとき、介護保険サービスを利用するためには「介護認定」を受ける必要があります。

介護認定には、要支援1・2、要介護1〜5の7段階になり「どれくらいの介護が必要か」を自治体が審査し、要支援1・2、要介護1~5のいずれかに認定されます。

要介護1とは、日常生活にある程度の支援が必要な状態であり、具体的には以下のような特徴があります。

・歩行や立ち上がりが少し困難で、部分的に介助が必要
・入浴や着替えなど、一部の動作に支援が必要
・認知機能が低下し始めており、軽度の物忘れや判断力の低下がある場合も

要介護1と認定されると、介護保険のサービスを利用できるようになります。

要介護1でもらえるお金は・・・

要介護1と認定されても、直接的にもらえるお金はありません。介護サービスを利用するときの一部費用は、介護保険によってまかなわれます。

区分支給限度額

介護保険では、要介護度ごとに「1ヶ月に利用できる介護サービスの限度額」が決められています。

要介護1の限度額は月額 167,650円(全国一律)です。

限度額の範囲内でサービスを利用した場合は、1割(一定以上の所得がある方は2割または3割)が自己負担です。

※ 支給限度額と自己負担額の計算
介護保険サービスを利用すると、費用の1割~3割を自己負担し、残りを介護保険が負担します。自己負担割合は所得によって異なります。

自己負担割合 1ヶ月の最大自己負担額(限度額利用時)
1割負担(一般的なケース) 16,765円
2割負担(一定以上の所得者) 33,530円
3割負担(高所得者) 50,295円
例:1割負担の人が限度額いっぱいにサービスを利用すると、自己負担は約16,765円になります。限度額を超えた分は全額自己負担となるため、サービスを選ぶ際には注意が必要です。

高額介護サービス費

介護サービスを利用する際、自己負担額が一定の上限を超えた場合に払い戻しを受けられる「高額介護サービス費」という制度があります。しかし、この制度の対象となるサービスと、対象外となるサービスがあるため、事前に確認しておくことが大切です。

世帯の所得状況 自己負担の上限(月額)
・生活保護受給者等 1万5,000円(世帯)
・世帯全員が市町村民税非課税、および「前年の公的年金等収入金額+その他の所得合計金額」が80万円以下 2万4,600円(世帯)(個人は1万5,000円)
・世帯全員が市町村民税非課税で第1段階および第2段階に該当しない 2万4,600円(世帯)
・市区町村民税課税世帯で、課税所得380万円(年収約770万円)未満 4万4,400円(世帯)
・課税所得380万円(年収約770万円)~課税所得690万円(年収約1,160万円)未満 9万3,000円(世帯)
・課税所得690万円(年収約1,160万円)以上 14万100円(世帯)

1ヶ月の自己負担額が上限を超えた場合、後から超過分が還付されるので、申請を忘れないようにしましょう!

介護保険の「住宅改修費の支給」

自宅のバリアフリー改修(手すりの設置、段差の解消など)にかかる費用が支給されます。

支給限度額:20万円(自己負担1~3割)
利用例:手すり設置(約5万円)、段差解消(約8万円)など

 おむつ代助成制度(自治体による支援)

要介護認定を受けた高齢者に対し、おむつ代の一部が助成される制度です。

支給額の目安:月額2,000円~5,000円(自治体によって異なる)
対象者:要介護1以上で、おむつが必要な方
※自治体ごとに助成内容が異なるため、住んでいる市区町村に確認しましょう。

障害者手帳の取得による助成

要介護1でも、障害者手帳(身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳)を取得すると、介護費用の助成を受けられる可能性があります。

・障害年金の受給(障害基礎年金・障害厚生年金)
・税金の控除(障害者控除・特別障害者控除)
・公共交通機関の割引や福祉サービスの利用

まとめ:要介護1でも利用できるお金は多い!

要介護1と認定されると、介護保険サービスの支給限度額167,650円/月の範囲内で、訪問介護やデイサービスなどを利用できます。

また、以下のような支援制度を活用することで、介護費用の負担を軽減できます。

・高額介護サービス費の払い戻し(自己負担の上限あり)
・住宅改修費の支給(上限20万円)
・おむつ代助成(自治体による支援)
・障害者手帳を活用した助成制度

介護費用が心配な方は、介護保険だけでなく、自治体の助成制度も活用することで負担を軽減できるので、ぜひ積極的に活用しましょう!