
親の通帳や貴重品を預かることは、金銭管理のトラブルを防ぐためや、介護をスムーズに進めるために必要な場合があります。
しかし、大切なものを預かるというのはデリケートな問題であり、親のプライドや信頼関係にも影響するため、タイミングや伝え方がとても重要です。
では、どのようなきっかけやタイミングで預かるのが良いのでしょうか?
1. 認知症の初期症状が見られたとき
認知症の兆候が見られ始めたら、早めに話し合うことをおすすめします。
具体的には、お金の管理にミスが増えたり、何度も同じことを確認するなどの症状が見られる場合です。
これらは認知機能の低下のサインかもしれません。
早い段階で話し合うことで、本人の意向を尊重しながら、無理なく通帳や貴重品を預かることができます。
例えば、
「最近、物忘れが多くなってきたみたいだから、一緒に管理して安心できるようにしない?」
といった本人を気遣った言い方をするのがポイントです。
あくまでサポートする姿勢を見せることで、本人も納得しやすくなります。
2. 支払いミスや詐欺被害があったとき
もし、公共料金の支払い忘れや、詐欺まがいの請求を受けた経験がある場合は、通帳を預かることを提案する良いタイミングです。
特に高齢者は詐欺のターゲットにされやすいため、被害が出る前に対策を講じることが重要です。
例えば、
「最近、詐欺が多いみたいだから、通帳を一緒に管理しておけば安心だと思うんだ。」
という風に、詐欺対策の一環として提案すると、受け入れてもらいやすくなります。
3. 入院や介護サービスを利用することになったとき
入院が必要になったり、介護サービスを利用することが決まったタイミングも、通帳や貴重品を預かる良い機会です。
介護費用の支払いや、入院中の生活費管理を代わりに行う必要が出てくるからです。
例えば、
「入院中はお金の管理が難しくなるから、通帳は私が預かっておくね。必要な時はすぐに持ってくるから安心してね。」
といった具合に、一時的な預かりを強調することで、本人も納得しやすくなります。
4. 介護認定を受けたとき
介護認定を受けた場合、介護保険の利用手続きや医療費の支払いなど、金銭管理が複雑になることがあります。
このタイミングで、家計管理の負担を減らすために預かることを提案すると、自然な流れになります。
「介護保険の手続きがあるから、一緒に確認しながら管理していこう。」
というように、共同管理の形をとることで、抵抗感を和らげることができます。
5. 本人が心配を口にしたとき
高齢になると、自分の記憶力や判断力に不安を感じる方も多くなります。
もし、本人が「最近、物忘れが増えてきた気がする…」などと口にしたときは、通帳や貴重品を預かる良いきっかけです。
「そうだね、もしもの時のために一緒に確認しておこうか。」
という風に、あくまで本人の不安を解消するために預かるというスタンスを取ることで、スムーズに話が進みます。
預かる際のポイント
- ・必ず本人の同意を得ること。 勝手に預かることは、信頼関係を損なう原因になります。
- ・一緒に管理する形を取り、必要なときにすぐ返せるようにしておくと、安心感を与えることができます。
- ・預かった通帳や貴重品の管理状況を定期的に報告することで、透明性を保ちましょう。
まとめ
親の通帳や貴重品を預かることは、介護を円滑に進めるために必要なことですが、
本人のプライドや気持ちに配慮することが最も大切です。
認知症の兆候が見えたときや金銭管理にトラブルが生じたとき、介護サービスを利用する際など、
自然なきっかけを見つけ、丁寧な言葉で説明することで、本人も納得しやすくなります。
無理に預かろうとするのではなく、あくまでサポートの一環として、安心感を与えながら進めることを心がけてください。
そうすることで、信頼関係を保ちながらスムーズに管理することができます。