
介護業界では、慢性的な人材不足が大きな課題となっています。
「求人を出しても応募が来ない」
「採用しても定着しない」
「急な退職で現場が回らない」
このような悩みを抱える介護施設や事業所も少なくありません。
特に近年は、介護職の需要が高まる一方で、採用競争は激化しており、従来の求人掲載だけでは十分な人材確保が難しくなっています。
そこで注目されているのが、介護スタッフ紹介サービスです。
介護業界に特化した紹介サービスを活用することで、施設の状況や必要なスキルに合わせた人材確保を進めやすくなります。
介護スタッフ紹介サービスの特徴や選び方、各サービスの違いを比較しながらご紹介します。
雇用形態の違い
介護スタッフを採用する際には、「どの雇用形態で人材を確保するか」を考えることも重要です。
介護施設や訪問介護事業所では、
- ・長期的に人材を確保したい
- ・急ぎで人手不足を解消したい
- ・特定の時間帯だけ補強したい
- ・採用コストを抑えたい
など、施設によって状況は大きく異なります。
そのため、すべてを正社員採用だけで考えるのではなく、施設の課題に合わせて複数の雇用形態を使い分けることも重要になっています。
ここでは、介護業界でよく活用されている4つの雇用形態について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
| 雇用形態 | 採用までの速さ | 安定性 | コスト |
|---|---|---|---|
| 正社員 | △ | ◎ | △ |
| パート/アルバイト | ◯ | △ | ◯ |
| 派遣 | ◯ | ◯ | △ |
| スポット | ◎ | △ | ◎ |
正社員
正社員は、施設や事業所が直接雇用する一般的な採用形態です。長期的に働く前提となるため、現場の中心スタッフとして育成しやすく、施設運営の安定化にもつながります。
介護現場では、利用者様との信頼関係が重要になるため、継続的に勤務できる正社員を重視する施設も多くあります。
一方で、採用難易度は年々高くなっており、求人を出しても応募が集まりにくいケースも少なくありません。
また、採用後の教育や福利厚生、社会保険など、施設側の負担も大きくなります。
正社員のメリット
- ・長期的な人材育成ができる
- ・利用者様との関係性を築きやすい
- ・施設文化を共有しやすい
正社員のデメリット
- ・採用までに時間がかかる
- ・求人広告費や社会保険など費用が発生する
- ・ミスマッチ時の影響が大きい
向いている施設
- ・長期運営を安定させたい
- ・定着率を重視したい
- ・リーダー人材を育てたい
パート・アルバイト
パート・アルバイトは、短時間勤務や曜日固定など、柔軟な働き方ができる雇用形態です。
介護業界では、入浴介助だけや特定時間帯の補充として活用されるケースも多くあります。
フルタイム採用より募集しやすい場合もあり、地域の主婦層やシニア層が活躍している施設も少なくありません。
一方で、勤務時間が限定されるため、シフトによっては人員配置が不安定になる場合もあります。
パート・アルバイトのメリット
- ・柔軟なシフト調整がしやすい
- ・短時間だけ人員補強できる
- ・正社員より採用ハードルが低い
パート・アルバイトのデメリット
- ・勤務可能時間が限られる
- ・シフト調整が複雑になりやすい
- ・現場の中心人材にはなりにくい
向いている施設
- ・特定時間だけ人手不足
- ・入浴時間帯を強化したい
- ・日中帯のみ増員したい
派遣
派遣は、派遣会社に所属するスタッフが一定期間施設で働く形です。
介護業界では、急な退職や産休・育休、一時的な人員不足、夜勤不足などの場面で利用されることが多く、比較的スピーディに人材を確保しやすい特徴があります。
採用活動を施設側で行わなくてもよいため、管理者の負担軽減につながるケースもあります。
ただし派遣料金は比較的高くなる傾向があり、長期利用ではコスト負担が大きくなる場合があります。
派遣のメリット
- ・比較的早く人材確保しやすい
- ・採用業務の負担を減らせる
- ・即戦力人材が来る場合もある
派遣のデメリット
- ・長期利用では負担増になる
- ・派遣期間に制限がある場合も
- ・現場定着しにくいケースもある
向いている施設
- ・すぐに人が必要
- ・採用活動まで手が回らない
- ・短期間だけ増員したい
スポット
スポットは、単発・短時間など必要なタイミングだけスタッフを依頼する形です。
近年では、介護業界でもスポット型サービスを活用する施設が増えており、数時間だけ、土日だけ、イベント時だけ、急な欠勤時だけなど、柔軟な人材活用ができる点が注目されています。
従来の採用とは異なり、「必要な時だけ依頼する」という使い方ができるため、現場負担の軽減につながるケースもあります。
ただし、毎回同じスタッフが来るとは限らず、現場理解に差が出ることもあります。
スポットのメリット
- ・必要な時だけ依頼できる
- ・急な欠勤対応がしやすい
- ・土日や繁忙日の補強に便利
スポットのデメリット
- ・毎回同じ人とは限らない
- ・現場理解に差が出やすい
- ・対応エリアが限られる場合もある
向いている施設
- ・急な欠勤対応
- ・繁忙日だけ増員したい
- ・イベント・外出対応を強化したい
正社員・パート、アルバイト・派遣の介護スタッフ紹介サービス

マイナビ介護職
URL:https://kaigoshoku.mynavi.jp/
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ウェルミージョブ
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クリックジョブ介護
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料金は完全成功報酬型で、採用決定まで費用が発生せず、早期退職時の返金制度も用意されています。 ただし口コミでは「地方求人が少ない」「連絡が多い」といった声も散見されるため、地方採用やスピード感を重視する施設は複数サービスとの併用がおすすめです。

レバウェル介護
レバウェル株式会社(旧レバレジーズ/きらケア)が運営するエージェント型サービスで、公開求人だけでおよそ 16 万件※を掲載する業界最大級のデータベースを擁します。ヘルパー・介護職だけでも 12 万件超が常時公開されており、正社員・パートから派遣・紹介予定派遣まで雇用形態も幅広くカバーしています。
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かいご畑
介護人材に特化した転職・派遣紹介サービスで、厚生労働大臣認可の「介護就職支援センター」として運営されています。公開求人はおよそ 6,000 件(2026 年5 月時点)と規模は中堅クラスながら、全国をカバーし地方の小規模法人まで網羅しているのが特徴です。運営会社は株式会社ニッソーネットで、適正な紹介・派遣事業の許可を取得済みです。
最大の強みは“無資格・未経験”層への訴求力。働きながら初任者研修や実務者研修を受講料0円で取得できる「キャリアアップ応援制度」を設けており、育成前提で人材を確保したい施設とも相性が良好です。また外国人就労支援にも力を入れており、幅広いバックグラウンドの求職者と出会える点もメリットといえます。
サービス利用料は完全成功報酬型。求人票の作成から面接日程調整、条件交渉まで担当アドバイザーが代行してくれるため、採用担当者の工数を抑えつつ「育成しながら定着」を目指す採用を進めやすい仕組みです。

介護求人.com
介護求人ドットコムは、日本教育クリエイトが運営する全国対応の介護・福祉専門求人サイトです。
公開求人はおよそ3万5,000件超(2021年末時点で40,922件)と中堅規模ながら、介護職員、ケアマネジャー、生活相談員、サービス提供責任者など職種の幅が広く、正社員・パート・派遣など多様な雇用形態を一括で検索できます 。
サイト上では勤務地・施設形態・シフトなど詳細条件で絞り込めるほか、求人票に載らない情報はキャリアコンサルタントが面談時に補足する仕組みで、ミスマッチを抑えた紹介を行っている点が特徴です。
運営会社は医療・福祉分野の人材紹介・派遣を長年手掛け、派遣登録者は16万7,000人規模に上るなど、バックボーンの強さも安心材料となっています。採用側は成功報酬型の料金体系で掲載リスクが低いため、地方の小規模法人から都市部の大手法人まで幅広く活用されているサービスです。
スポットの介護スタッフ紹介サービス

イチロウ
“在宅介護のラストワンマイルを叶える” を掲げ、介護保険外で有資格介護士を いつでも・どこへでも派遣できるオンライン型ホームヘルプサービス を提供しています。アプリ上で依頼内容と日時を入力するだけで、最短当日から介護士を手配できるため、施設側の「急きょ人手が足りない」「外出付き添いを任せたい」といったニーズにも柔軟に対応できます。
サービスは 完全オーダーメイド が特徴で、掃除や洗濯などの生活支援から、入浴・食事・排泄介助といった身体介護まで幅広く組み合わせが可能。利用者一人ひとりの状況に合わせ、時間単位で細やかなサポート設計ができるため、既存スタッフの負担軽減や保険外ニーズへの対応力向上に役立ちます。
人材面では、独自の スポットワーク/定期訪問マッチングアプリ を運営しており、介護・看護資格保持者が登録後に希望条件で案件を検索し応募。時給2,000円〜の案件も多く、副業や単発で働きたい専門職を呼び込める仕組みです。施設はアプリ経由で単発・長期の両方を依頼でき、24時間トラブル対応や研修動画などのサポート体制も整備されています。

バディファミリー
介護保険の枠にとらわれず、買い物代行や病院付き添い・施設探し・自宅売却や不用品処分まで“暮らしの 困りごと”を丸ごと引き受ける自費パーソナルサポートを提供しています。利用者一人ひとりの要望に合わせてメニューを自由に組み合わせられる点が最大の特長です。
前身企業でのサービス開始から 18 年間で6,700 件超、運営会社ケアトークとしても 2,000 件以上 の相談実績があり、現場の細かなニーズを汲み取るノウハウを蓄積しています。
料金は 生活サポート基本 3,850 円/1 時間(税込) をベースに、外出同行・見守り・手続き代行などを時間単位で追加できるシンプル設計。固定契約の必要がなく、施設側は「必要なときにだけ依頼」できるため、人員配置の隙間を無理なく埋められます。
特に、「正社員や派遣を増やすほどではないが、外出支援など現場の一部業務を外部化したい」という施設や、保険外サービスの品目を増やして家族満足度を高めたい法人にとって、有力な選択肢になります。

スケッター
スケッターは、有償ボランティアと介護施設をつなぐスキマバイト型プラットフォームです。
施設側は1回500円以上で謝礼額を自由に設定でき、たとえば3時間3,000円というように交通費込みの定額払いにすることでコストを把握しやすくなります。
登録・掲載は無料で、募集が成立した都度ボランティアへ直接謝礼を渡す仕組みのため、固定費ゼロで導入でき、派遣サービスに比べて費用を抑えられる点も魅力です。
さらに、1日単位で現場を体験してもらうことで求職者と施設のミスマッチを減らし、将来の本採用やアルバイト登用へつなげる“お試し採用”の場として活用するケースも増えています。
万一のトラブルに備えては、身体介助を除く業務中の物損・事故に対し1件あたり最大3,000万円まで補償する制度が用意されており、安心して依頼できる環境が整えられています。
まとめ──“人材不足”の課題を分解してから、最適なサービスを選ぶ
介護現場の人材確保は、「不足している業務」と「求める勤務期間・時間帯」を切り分けて考えることで、解決策がぐっと見えやすくなります。
まずは 正社員・パート/アルバイト・派遣・スポット という4つの雇用形態の特性を整理し、現場のシフト表や家族ニーズと突き合わせて「どの時間帯が、どのくらい、どんなスキルで足りないのか」を棚卸ししましょう。
そのうえで、
- 長期の戦力育成 が必要なら マイナビ介護職 や 介護ワーカー
- 大量募集・全国対応 を重視するなら ウェルミージョブ
- 若手・未経験の育成採用 には かいご畑
- 地方のピンポイント採用 には クリックジョブ介護 や レバウェル介護
- スキマ時間の軽作業補助 には スケッター
- 保険外の専門支援や外出同行 には イチロウ や バディファミリーサービス
――というように、目的ごとにサービスを組み合わせる発想が効果的です。
最後に、サービス選定では必ず
紹介手数料や返金規定 ─ 支払いのタイミングと条件を確認する
定着フォローの有無 ─ 入職後の面談や追加研修があるか
現場訪問・ヒアリングの深さ ─ 求人票に載らない情報をどこまで共有できるか
の3点をチェックし、“採用して終わり”にならない伴走力を見極めてください。
人手不足が常態化する今こそ、複数のチャネルを横断的に活用し、現場と利用者・家族の満足度を両立する“納得感のある採用”を目指していきましょう。