80歳になる母の耳が遠くなってきて、会話がとても大変です。
普通の声じゃ聞こえないから大きな声で何度も言い直したり、同じ話を繰り返したり…それだけでもうイライラしてしまいます。
それなのに母は「何でそんな怒ってるの?」と悲しそうな顔をするんです。
自分でもそんな母にイライラしてしまうことが嫌で、自己嫌悪になります。
耳が遠いのは仕方ないと分かってるのに、どうしてこんなにストレスになるのでしょうか。
どう接すればいいのか分かりません。
こんにちは。ご相談ありがとうございます。
まずお伝えしたいのは、「イライラするのは決してあなたが冷たいからではない」ということです。
「聞こえない親」との会話は、誰にとってもストレスです
高齢になると、加齢性難聴という自然な老化現象で耳が遠くなります。
特に高音域の聞き取りが苦手になり、普通のトーンでは言葉が届きにくくなります。
つまり、いくら優しくしても、伝わらない状況そのものがストレスになるのです。
これは多くの介護者が感じている“あるある”で、あなた一人の悩みではありません。
イライラを減らすためにできること
ここで、イライラを軽減するいくつかの工夫をご紹介します。
1. 一度で伝わらないことを前提に話す
「1回で通じなくて当然」と思っておくことで、気持ちに余裕ができます。
深呼吸してから話すことも効果的ですよ。
2. なるべく“正面から口元を見せて話す”
高齢者は視覚情報も大事にしています。テレビの音を一旦止めて、静かな環境で、顔を見せて話すと理解しやすくなります。
3. 補聴器は“早めの検討”がベター
多くの方が「まだ大丈夫」と思いがちですが、早い段階で使い始めるほうが慣れやすく、会話のストレスが減ります。最近は目立たない補聴器も多く、抵抗感が少ないタイプも増えています。
それでも無理しないでください
介護は、感情を使う“心の労働”です。
どんなに家族でも、うまくいかない日があります。
イライラしてしまったら、「私、今すごく頑張ってるんだな」と気づいて、自分を責めずにほめてあげてください。
スマホでできるサポート:こんなアプリもあります
耳が遠い親との会話を助けるには、テクノロジーの力を借りるのも一つの方法。
最近では、高齢者とのコミュニケーションを助ける便利なアプリも増えています。ここではおすすめをいくつかご紹介します。
■ UDトーク(無料・iOS/Android)
話した言葉をリアルタイムで文字に変換してくれる音声認識アプリ。
聴覚障害者向けに開発されましたが、耳の遠い高齢者との会話にもとても便利です。
▶︎【活用例】大事な話や確認が必要なときに、スマホ画面で文字を見せて会話。
■ Zoomのライブ文字起こし機能(PC/スマホ対応)
Zoomには、話した言葉をリアルタイムで字幕表示してくれる「ライブ文字起こし機能」があります(※一部設定が必要)。
遠方の親とZoomで会話する機会があるなら、この機能を使えば、「聞こえなかった」が減って、安心感もアップします。
▶︎【活用例】定期的なビデオ通話、離れて暮らす親との見守り会話に。
※設定方法はZoom公式サイトや「Zoom 字幕機能」で検索すると詳しく解説されています。
■ 補聴器アプリ
スマホアプリには普段遣いしているイヤフォンを補聴器の代わりにするというものもあります。
専用の補聴器のほうが質が良いですが、無料、もしくは安価で利用できるのでとりあえず試してみたいという場合には良いでしょう。