パーキンソン病の親を介護施設に…費用はどれくらいかかる?

70代半ばの母がパーキンソン病と診断され、ここ1年で症状が進み、手の震えや歩行の不安定さが目立ってきました。現在は父と二人暮らしですが、父も高齢で持病があり、母の介助を続けるのが難しくなってきています。

私自身はフルタイムで働いており、週末に実家に通ってサポートしてきましたが、これ以上自宅で介護を続けるのは難しいと感じています。

今後を考え、介護施設への入居を検討していますが、パーキンソン病の母を受け入れてくれる施設はどこがいいのか、費用はどれくらいかかるのか心配です。また、進行して寝たきりや認知症を伴った場合の追加費用なども気になります。

できれば、最初から長く安心して過ごせる施設を選びたいと思っています。具体的な費用目安と、施設選びのポイントを教えてください。


ご相談ありがとうございます。
お母様の症状が進行し、ご家族だけでの介護が難しくなってきた中で、施設を検討されているとのこと。とても大切なご決断ですね。
ここから、ポイントを整理してお伝えしますね。

1.パーキンソン病のお母様に合う施設の種類

パーキンソン病は、進行すると身体介護医療的ケアが多く必要になることが多いため、
施設選びでは「医療支援体制」が大事になってきます。
特におすすめなのは、

  • ・介護付き有料老人ホーム
     └ 医療・リハビリ体制が整っている施設が多いです。

  • ・特別養護老人ホーム(特養)
     └ 公的施設で費用負担が軽く、要介護3以上なら入居可能。ただし待機期間が長いことが多いです。

  • ・グループホーム(要注意)
     └ 主に認知症対応型。認知症が進んだ場合は選択肢になりますが、最初からは難しいケースも。

また、都市部には「神経難病対応型施設」や「医療対応型有料老人ホーム」もあります。
パーキンソン病を専門的にサポートできるスタッフがいるか、見学時に確認すると安心です。

2. 費用の目安について

施設によって大きく差が出ますが、目安は次のとおりです。

施設の種類 初期費用 月額費用
特別養護老人ホーム(特養) 0〜数十万円 約7〜15万円程度
介護付き有料老人ホーム 数十万〜数百万円 約15〜30万円以上
医療特化型施設 数十万〜数百万円 20万円〜40万円以上

※この他、医療費・おむつ代・個別リハビリ費用などが追加でかかる場合もあります。

【ワンポイント】
最初にかかる「初期費用(入居一時金)」は、分割払いや0円プランがある施設も増えています。
見学時に、「入居時費用」と「実際に月々いくら必要か」の両方を必ず確認しましょう。

3.将来(寝たきり・認知症併発)に備えるには

パーキンソン病は、進行に伴って寝たきり状態認知機能低下が現れる場合もあります。
そのため、以下の点を事前にチェックすることが大切です。

  • 「重度化しても退去を求められないか」

  • 「医療行為(胃ろう、吸引など)に対応できるか」

  • 「認知症対応のノウハウがあるか」

長く安心して過ごすためには、途中で施設を変えずに済む場所を選ぶのが理想です。

4.費用負担を抑える制度も活用しよう

パーキンソン病は「特定疾病」に認定されているため、いくつか支援制度が使えます。

  • ・介護保険サービスの利用
    (自己負担は1割または2割程度)

  • ・高額介護サービス費制度
    (1か月あたりの支払上限額を超えた分が戻る)

  • ・障害者手帳・医療費助成制度の活用
    (医療費が軽減される)

市区町村の窓口や、担当ケアマネージャーに相談して、早めに手続きを進めましょう。

5.施設選びチェックリスト

〜見学時に必ず確認したいポイント〜

医療対応の範囲

  • □ パーキンソン病患者の受け入れ実績があるか

  • □ 胃ろう・吸引・インスリン注射など、医療行為に対応できるか

リハビリ支援の有無

  • □ 理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が常駐しているか

  • □ 個別リハビリが受けられるか(※月額費用に含まれるか、別料金か)

介護体制

  • □ 夜間の介護体制(夜勤スタッフの人数、医療対応可否)

  • □ 介護スタッフ1人あたりの利用者数(目安:少ないほど手厚い)

重度化対応

  • □ 寝たきり、認知症進行時でも住み続けられるか

  • □ 施設から途中で転居を求められるケースがあるかどうか

費用とプラン内容

  • □ 初期費用の内訳(返金規定も要確認)

  • □ 月額費用に含まれるもの、含まれないもの(食費、リネン代、おむつ代など)

施設の雰囲気と立地

  • □ 清潔感、入居者同士の雰囲気

  • □ 家族の面会がしやすい場所か(交通アクセス)

6.費用シミュレーション例

〜目安だけど、こんなイメージで考えられます〜

【ケース1】都内・民間有料老人ホーム(中価格帯)

  • 初期費用 :50万円

  • 月額費用 :20万円(家賃・食費・介護サービス含む)

  • 年間合計 :約240万円

  • 5年間合計 :初期費用含め約1250万円

※リハビリ個別加算(+1〜3万円/月)など別途かかる可能性あり。

【ケース2】地方都市・特別養護老人ホーム(公的施設)

  • 初期費用 :ほぼ0円

  • 月額費用 :10万円前後(所得による軽減あり)

  • 年間合計 :約120万円

  • 5年間合計 :約600万円

※ただし、特養は入居待ちが数か月〜数年かかることも。

💬ポイント解説

  • 有料老人ホームは「入りやすいけど高い」

  • 特養は「安いけどすぐには入れない」

  • そのため、「有料ホーム→特養への移動」を視野に入れる人もいます。

7.まとめ

Aさんのように、働きながら遠方の親御さんを支えるのは本当に大変なことです。
だからこそ、無理をする前に「施設選び」と「資金計画」を立てることはとても重要です。

ポイントは、
✅ 医療ケアに強い施設を選ぶ
✅ 初期費用・月額費用のバランスを確認する
✅ 将来的な重度化にも対応できるかを見極める
この3つです。

焦らず、複数の施設を見学して比べながら、
お母様にもできるだけ快適な生活を送ってもらえるような環境を探していきましょうね。