親の口座から子供の口座へお金を移すと贈与税がかかる?知らないと損する落とし穴

 

ご相談者

親が私の住宅購入を応援するつもりで、300万円を口座に振り込んでくれました。ありがたく受け取ったのですが、これは税金がかかるんでしょうか?

親の口座から子供の口座に移した時点で「贈与」とみなされる可能性があります

はい、ご相談のケースは贈与税の課税対象になる可能性があります。

「親の口座から子供の口座へお金を移しただけなのに、贈与税がかかるって本当…?」
「学費や仕送りなら大丈夫だと思っていたのに…」

こんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

「親から子へお金を渡す=贈与」とされる基本ルールについて、以下のポイントを押さえておきましょう。

【1】贈与とは「財産を無償で渡すこと」

税法上、「贈与」とは一方的に財産を無償で譲り渡すことをいいます。

つまり、

  • 親の口座 → 子供の口座 にお金が移動

  • 見返りや対価がない

この2つの条件がそろえば、贈与が成立しているとみなされます。


【2】贈与税がかかる金額は?年間110万円が基準

贈与税には年間110万円の基礎控除があります。つまり、1年間にもらった金額が合計110万円以下であれば、基本的に申告・納税は不要です。

しかし、110万円を超えるとどうなるか?

✅ たとえば:300万円の贈与 → 贈与税が発生(税率10%〜55%)
✅ 申告しなければ「無申告加算税」や「延滞税」がかかるリスクも


【3】親の口座を子供が自由に使っていても「名義預金」とみなされることも

相続対策としてよくあるのが「親のお金を子供名義で貯めておく」パターン。
でも、実際には親が管理していた場合、これは名義預金とみなされ、相続時にトラブルになることも。


◆ 贈与税がかからない例もある(非課税になるケース)

贈与税はすべてのケースでかかるわけではありません。以下のような条件を満たせば、非課税となる場合もあります。

✅ 教育資金の一括贈与(非課税制度あり)

→ 最大1,500万円まで、特定口座で管理・使用する必要あり

✅ 住宅取得資金の特例(条件付きで非課税)

→ 最大1,000万円まで、住宅の購入資金に限る(期限あり)

✅ 扶養義務の範囲内(生活費・学費など)

→ 「日常的に必要な範囲の支援」であれば課税されないことも


◆ よくあるQ&A

Q:一度に200万円振り込んだらすぐバレますか?
→ 税務署は銀行の入出金データをチェックしているため、大口の振込は「マルサの目」に留まりやすいです。

Q:複数回に分けて渡せば110万円以下になる?
→ 名目だけ分けても「一括での贈与」とみなされる場合があります(「連年贈与」と呼ばれ、否認リスクあり)。

Q:贈与税を払わなかったらどうなる?
→ 無申告加算税(10〜20%)や延滞税(年7.3%)が加算される可能性もあります。


◆ 専門家のアドバイス:「目的・金額・使い道」に応じて最適な方法を選びましょう

親からの資金援助はありがたいものですが、方法を間違えると思わぬ税負担やペナルティにつながることもあります。

  • 教育費や住宅資金 → 特例の活用を

  • 贈与の意図がある場合 → しっかり申告を

  • 金額が大きい場合 → 専門家に事前相談を


◆ まとめ:親の口座→子供の口座は「贈与税」の対象になることがある!

ポイントは以下のとおりです。

  • 親→子の資金移動=基本的に「贈与」とみなされる

  • 年間110万円以上は申告・納税が必要

  • 目的によっては非課税制度を活用できる

  • 税務署にはバレます。知らなかったでは済まない