親の死が近いと医師に言われました。何をしてあげればいいのかわかりません。

 

ご相談者

医師から「お母さまの容体がそろそろ…」と告げられました。
何ができるのか、何をしてあげれば後悔しないのか分かりません。
会話も減ってきていて、何を話したらいいのか、ただ泣いてしまいそうで…。

どうすればいいのでしょうか?

ご相談ありがとうございます。

まず、医師から“死が近い”と伝えられたときのショックは、言葉にできないほど重いものです。
気持ちがついていかなくて当然です。あなたは今、混乱のなかで必死に考えようとしている。
その時点で、すでに立派に「寄り添おう」としているのです。

結論から言えば、何か“してあげる”ことが必須ではありません。
むしろ、「何もしていないように見えても、そばにいること」こそが、何より大きな意味を持ちます。


今できることは、思ったよりシンプルです。

1. 手を握る、そばに座る、それだけでも十分

眠っていても、言葉を交わせなくても、人は“ぬくもり”を感じます。
「一人じゃない」という安心感は、痛みや不安を和らげる薬になります。

2. 無理に話しかけなくていい。「静かに一緒に過ごす」ことを恐れないでください

「何を話せばいいか分からない」という声をよく聞きます。
でも、話題を見つける必要はありません。
音楽を流す、昔の写真を一緒に見る、ただ隣で深呼吸する──そんな時間が残せたら、それはかけがえのないものになります。

3. “ありがとう”“大丈夫だよ”を、あなたの言葉で

もし、言葉を交わせる状況であれば、「いてくれてありがとう」「私は大丈夫だから、安心してね」と
あなたの気持ちを、あなたのペースで伝えてください。

後悔しないために、やってよかったことの声

実際に似た経験をした人たちの声を、いくつかご紹介します:

「母の手を握りながら、小声で“ありがとう”を何度も言いました。最期に反応がなくても、それを伝えられてよかったです」
(60代・女性)

「何かを話すより、黙って一緒に桜を見た時間が一番記憶に残っています」
(40代・男性)

「亡くなる前夜に、“好きだった音楽”をスマホで流しました。涙が出ましたが、母の表情がやわらいでいたのが忘れられません」
(50代・女性)

あなたの心も、守ってください。

付き添うあなた自身が、つぶれてしまっては意味がありません。
食事や睡眠、気持ちの吐き出し先をもつことは「甘え」ではなく、必要なケアです。

  • 泣きたいときは泣いてください

  • 無理に笑わなくていい

  • 誰かに頼っていい

今のあなたにとって「がんばらないこと」は、十分すぎるほどの愛情表現です。