エンディングノートの書き方はどうするのが正解?

 

ご相談者

70代の母が「そろそろエンディングノートを書こうかしら」と言い出しました。
でも、いざ始めようとすると「何から書けばいいかわからない」と悩んでいるようです。
家族としても、残されたときに役立つようにきちんと書いておいてほしいのですが、エンディングノートってどう書くのが正解なのでしょうか?

ご相談ありがとうございます。
エンディングノートは、自分の思いや希望、大切な情報を家族に伝えるための“人生の取扱説明書”のようなノートです
書き方に正解はありませんが、
「最低限おさえておくべきポイント」や「書きやすくなるコツ」を知っておくと、ぐっと取り組みやすくなります。

以下に、エンディングノートの基本的な書き方や注意点をわかりやすくまとめました。

1|エンディングノートとは?遺言書との違い

まず混同されやすい「遺言書」との違いから。

項目 エンディングノート 遺言書
法的効力 なし(意思表示の記録) あり(法的拘束力あり)
書き方 自由、形式不要 民法のルールに沿う必要あり
内容 思いや希望、伝えたいこと 財産の分け方などが中心
目的 家族への情報共有・準備 相続のトラブル防止

エンディングノートは、自分の気持ちを記録しておく“備忘録”のような存在です。
誰でも気軽に書けるのが最大の魅力です。

2|書き方の基本:最低限入れておきたい項目

すべてを書く必要はありません。気になるところから、書けるところだけでOKです。

以下のような項目がよく使われます:

  • 基本情報:氏名、生年月日、連絡先、保険証番号など

  • 医療・介護の希望:延命治療の考え方、介護してほしい場所

  • 財産情報:預貯金、保険、年金、不動産などの一覧

  • 葬儀やお墓の希望:宗教、希望する葬送スタイル

  • 家族や友人へのメッセージ:感謝の言葉、伝えたい想い

  • デジタル遺品について:スマホやSNS、ネット口座の管理情報

書き出す際は、テンプレート付きの市販ノートや無料ダウンロード素材を活用するとスムーズです。

3|書き方のコツ:無理せず、更新前提で

一度で完璧に書こうとすると、途中で挫折してしまいます。
次のようなステップを意識してみてください:

  • 「今日は医療のことだけ」「来週はお金のこと」と小分けに書く

  • 内容が変わる前提で、定期的な見直しを(年に1回がおすすめ)

  • パソコンが苦手な方は、手書きでOK(鉛筆よりボールペン推奨)

  • 家族と会話しながら書くと、本人の考えも整理されます

4|家族が知っておくべきこと

エンディングノートを書いても、家族に存在を伝えていないと意味がありません
書き上がったら、以下のことを共有しておきましょう:

  • どこに保管しているか

  • どの項目まで記入済みか

  • 書いてある希望を、家族としてどこまで尊重するか話し合う

また、本人が書きにくい場合は「一緒に書こうか?」とサポートしてあげるのも有効です。

5|まとめ:書くことが“生き方を考えるきっかけ”になる

エンディングノートは、人生の最期に備えるためのものですが、今をどう生きたいかを考えるツールでもあります。

「こんなふうに見送ってほしい」
「ありがとうをちゃんと伝えたい」
そんなやさしい思いの詰まったノートが、残された家族にとって何よりの支えになります。

まずは1ページだけでも大丈夫。今日から、ゆっくり始めてみてくださいね。