まずは、違いを表で確認してみましょう。
| 項目 |
ターミナルケア |
看取り |
| 意味 |
回復が難しい状態になった後、最期までの期間を穏やかに過ごすためのケア |
最期が近づいた段階で、安らかにその時を迎えるためのケア |
| 期間の目安 |
数か月~半年程度(状態による) |
数日~数週間程度 |
| 主な目的 |
苦痛の緩和、生活の質(QOL)の維持 |
苦痛を最小限にし、穏やかな最期を支える |
| 内容 |
痛みや症状のコントロール、生活支援、精神的ケア |
呼吸・意識低下など最終段階のケア、家族の付き添い支援 |
| 家族の関わり |
一緒に過ごす時間を大切にする、生活面のサポート |
そばで見守る、声かけや触れ合いを中心とした関わり |
ターミナルケアとは
ターミナルケアとは、病気の治療による回復が難しいと判断された後、残された時間をできるだけ苦痛なく、その人らしく過ごせるように支えるケアです。
主な内容は、
-
痛みや呼吸苦などの症状緩和
-
食事や生活のサポート
-
不安や気持ちへの心理的ケア
-
家族への支援
など、身体面・精神面の両方を支えることが特徴です。
看取りとは
看取りは、ターミナルケアの中でも、最期が近づいた段階で行われるケアを指します。
この時期には、
-
食事や水分がほとんど取れない
-
眠っている時間が長くなる
-
呼吸や意識に変化が見られる
といった状態になることが多く、医療的な処置よりも、苦痛を減らし、穏やかに過ごせることを最優先にした関わりが中心となります。
看取りはターミナルケアの最終段階
ターミナルケアと看取りの関係は、
ターミナルケア(数か月) → 看取り(最終段階)
という流れで考えると分かりやすいでしょう。
つまり、看取りはターミナルケアの一部であり、人生の最終段階の中でも、特に最期に近い時期のケアを指します。
ターミナルケアと看取りの期間の平均
ターミナルケアと看取りは、どちらも人生の最終段階に関わるケアですが、対象となる期間の長さに違いがあります。
ただし、病気の種類や体力、年齢、生活環境などによって大きく個人差があるため、ここで紹介する期間はあくまで目安として考えることが大切です。
ターミナルケアの期間の目安
ターミナルケアは、回復が難しい状態と判断された後、最期までの時間を穏やかに過ごすためのケアです。
平均的な目安
例えば、
-
がんの終末期
-
重度の心不全・呼吸不全
-
老衰による体力低下
などでは、数か月かけてゆっくりと体力が低下していくケースが多く見られます。
この期間は、
など、生活の変化が徐々に現れる時期です。
看取りの期間の目安
看取りは、ターミナルケアの中でも、最期が近づいた最終段階に行われるケアです。
平均的な目安
この時期には、
-
食事や水分がほとんど取れない
-
眠っている時間が大半になる
-
意識レベルの低下
-
呼吸の変化
などの状態が見られることが多くなります。
生活場所による違い
看取り期間は、過ごす場所によっても傾向が異なります。
| 場所 |
看取り期間の傾向 |
| 在宅・介護施設 |
数週間~1か月程度と比較的長め |
| 病院 |
数日~1週間程度と短めになる傾向 |
在宅や施設では、早い段階から看取り対応に入ることが多いため、期間が長くなるケースがあります。
平均よりも「変化の流れ」を見ることが大切
ターミナルケアや看取りの期間は、
-
予想より長く続くこともある
-
急に状態が変化することもある
など、個人差が非常に大きいのが特徴です。
そのため、「あとどれくらい」と期間だけにとらわれるのではなく、
といった日々の状態の変化を見守ることが大切です。
不安な場合は、主治医や訪問看護師、施設スタッフなどに相談しながら、ご本人にとって負担の少ない過ごし方を考えていきましょう。