家族の介護が必要になった場合、何から手を付ければいいかわからない。どうすればよいか?

家族が急に介護が必要な状態になり、何から始めればいいのか全くわかりません。どんな手続きをするべきなのか、またどこに相談すれば良いのか教えていただきたいです。できる限りスムーズに対応したいのですが、初めてのことなので不安でいっぱいです。


まずは、現状をしっかりと把握することが大切です。
家族の介護が必要になった際には、焦らず状況を整理し、適切な対応をすることが求められます。

介護が必要になった家族の心身の状態や、何に困っているのかを整理しましょう。
以下のポイントを参考に進めてみてください。

1.要介護者の心身の状態を確認する

どの程度の介護が必要なのかを把握するために、要介護者の心身の状態を確認しましょう。
具体的には以下のようなことを考えます

身体的な状態

歩行、食事、入浴、トイレといった日常生活動作がどの程度できるのか確認します。
例えば、「一人で食事はできるが、入浴は介助が必要」など、具体的に分けて考えると分かりやすくなります。

精神的な状態

記憶力や判断力、感情の変化がないかも重要です。
例えば、「最近忘れっぽくなった」「物事への関心が薄くなっている」といった兆候がある場合、専門的なケアが必要になることもあります。

2.できること・できないことを整理する

要介護者がどのような日常生活の活動を自分でできるのか、どの部分で助けが必要なのかを具体的に洗い出します。

要介護度 身体状況の目安
自立 ・日常生活に支援や見守りが必要ない。
要支援1 ・1人で日常生活を送れる状態で起き上がりや立ち上がり、食事・入浴・排泄には問題ない。
・外出時に杖が必要だったり、買い物や掃除などの一部の行動にサポートが必要
要支援2 ・1人で日常生活を送れる状態ではあるが、要支援1よりもサポートが必要
要介護1 ・買い物や掃除、料理、洗濯、入浴、着替えなど日常生活でのサポートが必要である。
・もの忘れの症状も見られ、判断力や思考力に衰えが認められる。
要介護2 ・要介護1のときよりも日常生活での身体介助が必要である
・もの忘れも多くなり、要介護1よりも判断能力の低下が認められる
要介護3 ・1人では起き上がり、立ち上がりが難しくなると要介護3になる(車椅子の使用が1つの目安)
・食事、入浴、排泄などの日常動作全般で介助が必要である
・認知症が進行し、日常生活に支障を来すこともある
要介護4 ・1人では起き上がりや歩行ができず、寝たきりの状態
・認知症によりコミュニケーション能力の低下も認められ、意思疎通が難しくなる
要介護5 ・自力での生活ができない状態でおむつの交換や、寝返りの介助なども必要である
・意思疎通も困難になる状態

3.専門家に相談する

状況が整理できたら、市区町村の福祉窓口や地域包括支援センターに相談しましょう。
専門家のアドバイスを受けることで、具体的な支援やサービスを利用しやすくなります。

地域包括支援センターは高齢者を支える「総合相談窓口」

地域包括支援センターは、高齢者を介護・医療・保健・福祉の側面から支える「総合相談窓口」です。専門知識を持つ職員が、介護サービスや保健福祉サービス、日常生活支援などの相談に対応し、介護保険の申請窓口も担っています。

対象は、65歳以上の高齢者やその支援を行う家族や関係者で、全国どの地域でも利用料は無料です。離れて暮らす親の支援を相談する場合は、親が住む地域の支援センターに問い合わせる必要があります。

ケアマネージャーや保健師、社会福祉士などの専門家が対応してくれるため、安心して相談できる場です。

初めは戸惑うことも多いですが、ひとつずつ手順を踏むことで負担を軽減できます。また、自分ひとりで抱え込まず、家族や専門家の力を借りることも重要です。

家族全員で協力し、適切なサポート体制を整えていきましょう。