高齢になるとできる茶色いできものは何?老人性角化症の原因と対処法

 

ご相談者

70代になってから、顔や首、腕などに、茶色くて少し盛り上がったシミのようなものが増えてきました。

最初は普通のシミだと思っていたのですが、

・だんだん数が増えてきた
・少しイボのように盛り上がっている
・触るとざらざらしている

のが気になっています。

痛みやかゆみはないのですが、このまま放っておいても大丈夫なのでしょうか?
年齢のせいなのか、それとも病気なのか心配です。

ご相談ありがとうございます。

年齢を重ねると、顔や体に茶色いシミやイボのようなできものが現れることがあります。
「年齢のせいだから仕方ない」と思っている方も多いですが、これらの中には老人性角化症(ろうじんせいかくかしょう)と呼ばれる皮膚の変化が含まれている場合があります。

老人性角化症は加齢に伴って起こる良性の皮膚変化で、多くの高齢者に見られる一般的なものです。
ただし、見た目が似ている別の皮膚疾患もあるため、

  • 放置しても大丈夫なのか

  • 病院を受診したほうがよいのか

  • 治療は必要なのか

と不安に感じる方も少なくありません。

老人性角化症の特徴や原因、注意が必要な症状、受診の目安について、解説します。

老人性角化症の特徴

老人性角化症(ろうじんせいかくかしょう)は、加齢とともに現れることが多い、良性(がんではない)の皮膚の変化です。
シミのように見えることもありますが、いくつかの特徴があります。

■ 茶色~黒色のシミやできもの

老人性角化症は、

  • 薄い茶色

  • 濃い茶色

  • 黒色

など、色の濃さはさまざまです。

最初は小さなシミのように見えますが、時間とともに少しずつ濃くなったり、大きくなったりすることがあります。

■ 少し盛り上がっている

一般的なシミと違い、

  • 皮膚から少し盛り上がっている

  • イボのように見える

  • 厚みが出てくる

のが特徴です。

平らなものから、はっきりとした隆起があるものまで、形状には個人差があります。

■ 表面がざらざら・カサカサしている

触ると、

  • ザラザラしている

  • 乾燥しているような感触

  • かさぶたのように見える

といった質感になることがあります。

また、表面がポロポロとはがれそうに見えることもあります。

■ できやすい場所

老人性角化症は、紫外線を多く浴びる部位にできやすい傾向があります。

主な部位:

  • 手の甲

  • 背中や胸

年齢とともに数が増えることも珍しくありません。

■ 痛みやかゆみはほとんどない

多くの場合、

  • 痛みなし

  • かゆみなし

で、生活に支障が出ることはありません。

ただし、

  • 衣類やアクセサリーにこすれる

  • 爪で引っかいてしまう

などにより、出血したり炎症を起こすことがあります。

年齢とともに増える良性の変化

老人性角化症は、加齢による自然な皮膚の変化の一つで、60代以降の多くの方に見られます。
基本的には心配のいらない良性のものですが、見た目が似ている皮膚がんなどもあるため、気になる変化がある場合は皮膚科での確認が安心です。

放置してよい場合・受診が必要なサイン

老人性角化症は多くの場合、加齢による良性の皮膚変化で、特に治療せず経過を見ることも可能です。
ただし、見た目が似ている皮膚の病気や、まれに悪性の可能性がある場合もあるため、変化の様子を確認することが大切です。

ここでは、皮膚科の受診を検討したほうがよいサインを紹介します。

皮膚科を受診したほうがよいサイン

次のような変化が見られた場合は、念のため皮膚科で診察を受けましょう。

■ 急に大きくなった・形が変わった

短期間でサイズが大きくなったり、輪郭が不規則になった場合は注意が必要です。

■ 色にムラがある・黒さが強くなった

  • 黒・茶色・赤など色が混ざっている

  • 急に濃くなった

といった場合は、他の皮膚疾患との区別が必要になります。

■ 出血・ただれ・かさぶたを繰り返す

こすれていないのに出血したり、治りにくい傷のようになっている場合は、早めの受診をおすすめします。

■ 痛みや強いかゆみがある

老人性角化症は通常、症状がないことが多いため、痛みや強いかゆみがある場合は別の原因の可能性も考えられます。

■ 似たようなできものが急に増えた

短期間で急に数が増えた場合も、一度医師に相談すると安心です。

迷ったら一度皮膚科へ

老人性角化症自体は心配の少ないものですが、見た目だけで自己判断するのは難しいこともあります。

皮膚科では、

  • 数分程度の診察

  • 必要に応じた簡単な治療

  • 良性かどうかの確認

が可能です。

「いつもと違う」「少し気になる」と感じた場合は、早めに受診することで安心につながります。

老人性角化症の治療方法

老人性角化症は良性の皮膚変化のため、必ず治療が必要というわけではありません
ただし、

  • 見た目が気になる

  • 衣類やアクセサリーにこすれて出血する

  • 大きくなってきた

  • 医師から治療を勧められた

といった場合には、皮膚科での処置を行うことができます。

ここでは、主な治療方法について紹介します。

■ 液体窒素による凍結療法(最も一般的)

もっともよく行われている治療が、液体窒素による凍結療法です。

【方法】

  • マイナス196℃の液体窒素を患部に当てる

  • できものを凍らせて細胞を壊す

  • 数日~1週間ほどでかさぶたになり、自然にはがれる

【特徴】

  • 外来で短時間(数分)で終了

  • 麻酔なしで行うことが多い

  • 保険適用の場合が多い

※一時的に赤み・水ぶくれ・色素沈着が出ることがあります。

■ レーザー治療

見た目をきれいにしたい場合などに、レーザー治療が選択されることもあります。

【特徴】

  • 周囲の皮膚へのダメージが少ない

  • 比較的きれいに除去できる

  • 小さなものや顔などに向いている

※美容目的の場合は、保険適用外(自費)になることが多いです。

■ 外科的切除(まれなケース)

次のような場合には、メスで切除することもあります。

  • 悪性の可能性が否定できない場合

  • 大きく盛り上がっている場合

  • 病理検査が必要な場合

局所麻酔で行われることが一般的です。

治療後の注意点

治療後は、次の点に注意しましょう。

  • かさぶたは無理にはがさない

  • 紫外線対策を行う(色素沈着予防)

  • 摩擦や刺激を避ける

また、老人性角化症は体質や加齢の影響で起こるため、治療しても別の場所に新しくできることがあります

気になる場合は皮膚科で相談を

老人性角化症は放置しても問題ないことが多いですが、

  • 見た目が気になる

  • 出血や炎症を繰り返す

  • 大きさや色が変わってきた

といった場合は、皮膚科で相談すると安心です。

多くの場合、短時間で簡単に治療が可能ですので、気になる方は早めの受診を検討しましょう。

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