親を施設に入れて後悔した私の体験談「もっとできることはなかったのか」

「もう限界だ」と思って決断した親の施設入居。

ようやく自分の時間が返ってくる・・・

しかし、いざ離れて暮らしてみると、後悔や罪悪感が押し寄せ、心の中にモヤモヤとした思いが残る人もいます。

これは、親を施設に預けたことで感じた後悔の記録です。


親の介護が限界になり、施設を選択

私の母は70代後半で認知症を発症しました。最初は物忘れが増えただけでしたが、次第に昼夜逆転や徘徊が増え、家の中での事故も多くなりました。

私は仕事と家庭を両立しながら母の介護をしていましたが、次第に睡眠不足やストレスで疲れ切ってしまいました。「このままでは共倒れになる」と思い、兄弟とも相談し、母を老人ホームに預けることを決断しました。

施設入居後に感じた後悔

母が施設に入った後、最初のうちは「やっと少し休める」とホッとしました。しかし、その気持ちは長くは続きませんでした。

① 面会に行くたびに「帰りたい」と言われる

施設に入った母は、私が会いに行くたびに「家に帰りたい」と言いました。「ここには知っている人がいない」「家の布団で寝たい」と涙ながらに訴える姿を見て、胸が締め付けられる思いでした。

それまでは「施設なら安心」と思っていたのに、母の寂しそうな顔を見ると、「本当にこれで良かったのか?」と不安になりました。

② 施設の対応に不満を感じることも

施設のスタッフは優しく対応してくれていましたが、母の扱いについて不満を感じることもありました。たとえば、母が「お茶を飲みたい」と頼んでも、忙しそうなスタッフがすぐに対応できなかったり、食事の時間がルール通りに決められていて、母が「まだ食べたくない」と言っても変更できなかったり…。

家では自由に過ごせていたのに、施設では集団生活のルールに従わなければならない。そんな環境が母には合わなかったのかもしれません。

③ もっと自宅で介護できたのでは…と自問自答

「もう少し工夫すれば、母と一緒に暮らせたのではないか」
「デイサービスを増やすなど、別の方法もあったのでは?」

母を施設に預けたことで、逆に自分の心が苦しくなってしまいました。

それでも、施設に入れたことは間違いではなかった

後悔する気持ちは今もゼロにはなりません。でも、母の介護を続けていたら、自分の健康がどうなっていたかわかりません。家族の生活も犠牲になっていたかもしれません。

大切なのは、施設に預けた後も定期的に会いに行き、できる限りの愛情を注ぐこと。
「家に帰りたい」と言われても、「あなたのことを思って決めたんだよ」と伝え続けること。

私は今、できるだけ頻繁に母に会いに行き、話をするようにしています。施設に預けることは決して冷たいことではなく、家族の幸せを守るための選択でもあったのだと思います。


施設入居に後悔はつきもの。でも、大事なのはその後の関わり方

・施設に入れたことで「もっと自宅で介護できたのでは?」と後悔することはある
・親が「帰りたい」と言うと心が痛む
・施設の対応に満足できないこともある
・でも、介護する側の健康や生活も大切

「施設に入れた=親を見捨てた」ではありません。施設に入れた後もできることはたくさんあります。定期的に会いに行ったり、手紙を書いたり、小さなことでも親を想う気持ちを伝えることが大切です。

施設に預けることは、決して間違いではない。
でも、後悔しないためには「入れて終わり」ではなく、その後の関わり方が大事なのです。