ご相談者
高齢の母が体調を崩し、医師から「今後はターミナルケアも考えていきましょう」と言われました。
また、施設のスタッフからは「看取りの準備についてもお話ししていきましょう」と説明がありました。
どちらも最期に関わる言葉だとは思うのですが、ターミナルケアと看取りの違いがよく分かりません。
ご相談ありがとうございます。
ご家族の体調が大きく変化し、医療や介護の場面で「ターミナルケア」や「看取り」という言葉を耳にすることがあります。
しかし、それぞれの意味や違いが分からず、不安や戸惑いを感じる方も多いのではないでしょうか。
どちらも人生の最終段階に関わる重要なケアですが、対象となる期間や目的には違いがあります。
正しく理解しておくことで、これからの過ごし方や家族としての関わり方を考える際の参考になります。
ターミナルケアと看取りの違い、それぞれの意味や期間、家族が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
大切な方との時間を穏やかに過ごすための参考にしてください。
ターミナルケアと看取りの違い
ターミナルケアと看取りは、どちらも人生の最終段階に関わるケアですが、対象となる期間や目的が異なります。
まずは、違いを表で確認してみましょう。
| 項目 |
ターミナルケア |
看取り |
| 意味 |
回復が難しい状態になった後、最期までの期間を穏やかに過ごすためのケア |
最期が近づいた段階で、安らかにその時を迎えるためのケア |
| 期間の目安 |
数か月~半年程度(状態による) |
数日~数週間程度 |
| 主な目的 |
苦痛の緩和、生活の質(QOL)の維持 |
苦痛を最小限にし、穏やかな最期を支える |
| 内容 |
痛みや症状のコントロール、生活支援、精神的ケア |
呼吸・意識低下など最終段階のケア、家族の付き添い支援 |
| 家族の関わり |
一緒に過ごす時間を大切にする、生活面のサポート |
そばで見守る、声かけや触れ合いを中心とした関わり |
ターミナルケアとは
ターミナルケアとは、病気の治療による回復が難しいと判断された後、残された時間をできるだけ苦痛なく、その人らしく過ごせるように支えるケアです。
主な内容は、
-
痛みや呼吸苦などの症状緩和
-
食事や生活のサポート
-
不安や気持ちへの心理的ケア
-
家族への支援
など、身体面・精神面の両方を支えることが特徴です。
看取りとは
看取りは、ターミナルケアの中でも、最期が近づいた段階で行われるケアを指します。
この時期には、
-
食事や水分がほとんど取れない
-
眠っている時間が長くなる
-
呼吸や意識に変化が見られる
といった状態になることが多く、医療的な処置よりも、苦痛を減らし、穏やかに過ごせることを最優先にした関わりが中心となります。
看取りはターミナルケアの最終段階
ターミナルケアと看取りの関係は、
ターミナルケア(数か月) → 看取り(最終段階)
という流れで考えると分かりやすいでしょう。
つまり、看取りはターミナルケアの一部であり、人生の最終段階の中でも、特に最期に近い時期のケアを指します。
ターミナルケアと看取りの期間の平均
ターミナルケアと看取りは、どちらも人生の最終段階に関わるケアですが、対象となる期間の長さに違いがあります。
ただし、病気の種類や体力、年齢、生活環境などによって大きく個人差があるため、ここで紹介する期間はあくまで目安として考えることが大切です。
ターミナルケアの期間の目安
ターミナルケアは、回復が難しい状態と判断された後、最期までの時間を穏やかに過ごすためのケアです。
平均的な目安
例えば、
-
がんの終末期
-
重度の心不全・呼吸不全
-
老衰による体力低下
などでは、数か月かけてゆっくりと体力が低下していくケースが多く見られます。
この期間は、
など、生活の変化が徐々に現れる時期です。
看取りの期間の目安
看取りは、ターミナルケアの中でも、最期が近づいた最終段階に行われるケアです。
平均的な目安
この時期には、
-
食事や水分がほとんど取れない
-
眠っている時間が大半になる
-
意識レベルの低下
-
呼吸の変化
などの状態が見られることが多くなります。
生活場所による違い
看取り期間は、過ごす場所によっても傾向が異なります。
| 場所 |
看取り期間の傾向 |
| 在宅・介護施設 |
数週間~1か月程度と比較的長め |
| 病院 |
数日~1週間程度と短めになる傾向 |
在宅や施設では、早い段階から看取り対応に入ることが多いため、期間が長くなるケースがあります。
平均よりも「変化の流れ」を見ることが大切
ターミナルケアや看取りの期間は、
-
予想より長く続くこともある
-
急に状態が変化することもある
など、個人差が非常に大きいのが特徴です。
そのため、「あとどれくらい」と期間だけにとらわれるのではなく、
といった日々の状態の変化を見守ることが大切です。
不安な場合は、主治医や訪問看護師、施設スタッフなどに相談しながら、ご本人にとって負担の少ない過ごし方を考えていきましょう。
バディファミリーの介護保険外サポート
バディは、ご家族に変わって日常を支える家族の一員のような存在です。通院付き添い・外出同行・見守り・生活支援など、必要なサポートを一緒に考え行動します。