「認知症の母に楽しんでもらえる遊び、100均で何かいいものありますか?」——手軽で効果的な“脳トレ遊び”アイデア集

 

ご相談者

認知症の母と過ごす時間に、なにか楽しくて刺激になるような遊びを取り入れたいのですが、できれば手軽に、100円ショップでそろえられるもので何か良いアイデアはありませんか?

ご質問ありがとうございます。

介護の現場やご家庭でも、同じような相談を受けることが増えています。
認知症の方にとって、「遊び」はただの暇つぶしではなく、脳の活性化・感情の安定・コミュニケーションのきっかけになる、大切な生活リハビリのひとつです。

しかも、最近は100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥなど)に、高齢者との遊びに使えるアイテムが豊富に揃っています。
この記事では、専門的な知識がなくてもできる、100均でできる認知症ケア遊びのアイデアをわかりやすくご紹介していきます。

100均でそろう!認知症の方におすすめの遊びアイテム例

認知症の方との日々の時間に「ちょっとした遊び」を取り入れることで、
脳の活性化や感情の安定、そして会話のきっかけづくりにもつながります。

しかも最近では、100円ショップ(ダイソー・セリア・キャンドゥなど)に、高齢者ケアにも活用できる便利なアイテムが多数そろっています。ここでは、目的別に遊びアイテムの例を紹介していきます。

【手先を使う遊び】——指先のリハビリと集中力アップに

高齢になると、手先の動きが鈍くなりがちですが、日常的に指を使う遊びを取り入れることで、脳への刺激やADL(日常生活動作)の維持に役立ちます。

■ パズル(木製・紙製)

  • 100均には大きめピースのパズルや、動物・風景などの親しみやすい絵柄のものが充実。

  • 何ピースか選び、難易度を調整しながら取り組めば、達成感を得られます。

■ 洗濯ばさみ・ひも通し遊び

  • 洗濯ばさみを紙皿や厚紙に挟んでいく遊びは、握力・器用さ・集中力を養います。

  • ストローや大きめのビーズで作る「ひも通し」もおすすめ。手指の運動+色分けの認知刺激にも。

■ おはじき・ボタンの色分け

  • トレイや製氷皿に、色別・大きさ別に分けていくシンプルな遊び。自然と会話も生まれやすいです。

【記憶や会話をうながす遊び】——回想法にもつながる

過去の記憶を呼び起こすことは、認知症の進行予防や安心感の形成に効果があるとされています。
遊びを通じて「思い出す」「話す」というプロセスを引き出す工夫をしてみましょう。

■ いろはカルタ・ことわざカード

  • 文字を読むだけでなく、昔の風習や言葉を思い出しながら楽しめます。

  • 大きめの文字・絵が描かれたものがおすすめ。

■ 写真カード・昭和レトロポスター

  • 昔懐かしい風景や商品写真を印刷してラミネートしておくと、話題のタネに。

  • 「こんなのあったね」といった会話から、自然と表情がほころびます。

■ トランプ・神経衰弱

  • シンプルなルールなので取り入れやすく、数字やマークを覚える脳トレにもなります。

【色や感覚を楽しむ遊び】——五感刺激と情緒の安定に

色・質感・音などの五感を刺激する活動は、認知症の方に安心感や意欲をもたらすことがあります。

■ おりがみ・ぬりえ

  • 折る、ちぎる、塗るといった作業を通じて、自分のペースで集中できる時間を作ります。

  • 特に「花」「動物」「季節の行事」など、なじみのある題材が人気。

■ スポンジ積み木・カラーボール

  • やわらかくて安全。触っているだけでも安心感があり、投げたり並べたりするだけで楽しい。

  • 「色で分けてね」「積み上げてみよう」など簡単な指示でも遊びに変わります。

■ フェルト・布素材のおもちゃ

  • 手触りのよい素材は触覚を刺激し、リラックスにもつながります。

  • フェルトを使った「ごっこ遊び」や「色あわせゲーム」にも活用できます。

【コミュニケーションを生む遊び】——心をひらく時間づくり

認知症の進行とともに、話す・聞くといったコミュニケーションに不安を感じる方も多くなります。
遊びがきっかけになって、会話のキャッチボールが生まれるようなツールも取り入れてみましょう。

■ サイコロトーク

  • お題が書かれたサイコロを振って、「好きな食べ物」「昔行った場所」などを話す遊び。

  • 記憶を引き出し、聞き手との距離を自然に縮めます。

■ おままごとセット・買い物ごっこ

  • 昔の家事や料理を思い出す動作で「やっていた感覚」がよみがえりやすく、自然なやりとりが生まれます。

  • 一緒に動くことで「一体感」や「役割感」も感じやすくなります。

遊びを選ぶときのヒント

  • 「できる・できない」より「楽しい・興味がある」を基準に

  • 正解や上手さを求めない(間違ってもOK、楽しめたら100点)

  • 本人の体調や気分に応じて、時間を区切ったり中断したりしても大丈夫

  • 一緒に楽しむ姿勢が、なによりの刺激と安心になります

100均グッズは「安くて手軽」であるだけでなく、工夫次第で豊かな遊びと交流の時間を生み出すツールになります。
道具そのものよりも、「一緒に過ごすこと」「楽しむこと」が大切。
本人のペースに合わせて、無理なく・温かく寄り添う時間づくりのひとつとして、ぜひ取り入れてみてください。