看取り期間の平均はどれくらい?最期までの流れと家族が知っておきたい目安

 

ご相談者

高齢の母が体力的に弱ってきており、主治医から「今後は看取りも視野に入れていきましょう」と言われました。
突然のことで気持ちの整理がつかないままですが、これからのことを家族として考えていきたいと思っています。

ただ、「看取り」と言われても、どのくらいの期間になるのかが分からず、不安です。

ご相談ありがとうございます。

ご家族が高齢になり、体力や食事量の低下が見られるようになると、医師や介護スタッフから「看取り」という言葉が出ることがあります。
そのとき、「あとどれくらいの期間なのだろう」と、不安や戸惑いを感じる方も多いのではないでしょうか。

看取り期間は、病気の種類や体の状態、生活環境によって大きく異なり、明確に予測することは難しいものです。
しかし、一般的な目安や身体の変化の流れを知っておくことで、心の準備や今後の過ごし方を考える参考になります。

看取り期間の平均的な目安や、状態の変化の段階、家族が知っておきたいポイントについて、解説します。
大切な方との時間を穏やかに過ごすための参考にしてください。

看取り期間の平均(在宅・施設・病院別)

看取り期間とは、医師や医療・介護スタッフが「最期が近づいている」と判断してから、実際に最期を迎えるまでの期間を指します。
ただし、看取り期間は病状や体力、生活環境によって大きく異なるため、あくまで目安として考えることが大切です。

ここでは、在宅・介護施設・病院それぞれの一般的な傾向を紹介します。

在宅での看取り期間の目安

在宅医療では、状態の変化に合わせて早い段階から看取りの準備を進めることが多いため、看取り期間は比較的長めになる傾向があります。

目安

  • 数週間~数か月程度

  • 中には半年以上のケースもある

在宅では、

  • 食事量の低下

  • 活動量の減少

  • 眠る時間の増加

といった変化を見守りながら、ゆっくりと経過していくことが特徴です。

介護施設での看取り期間の目安

特別養護老人ホームなどの介護施設でも、近年は看取りケアが行われるケースが増えています。

目安

  • 数週間~1~3か月程度

施設では、日常的に体調や生活状況を観察しているため、小さな変化に早く気づくことができ、比較的早い段階から看取り対応に入ることが多いのが特徴です。

病院での看取り期間の目安

病院の場合は、急変や重篤な状態で入院するケースが多いため、看取り期間は短くなる傾向があります。

目安

  • 数日~1~2週間程度

特に、

  • 肺炎や感染症

  • 心不全などの急性増悪

  • がんの終末期

などでは、急激に状態が変化し、短期間で最期を迎えることもあります。

看取り期間の平均まとめ

場所 看取り期間の目安
在宅 数週間~数か月(比較的長め)
介護施設 数週間~1~3か月程度
病院 数日~1~2週間程度

期間よりも「状態の変化」を見ることが大切

看取り期間は個人差が大きく、

  • 予想より長く続くこともある

  • 急に状態が変化することもある

など、平均通りに進むとは限りません。

そのため、「あと何日」と期間にとらわれるよりも、

  • 食事量の変化

  • 眠る時間の増加

  • 活動量の低下

といった日々の変化を見守ることが大切です。

また、不安な点があれば、主治医や介護スタッフにこまめに相談することで、ご本人にとって負担の少ない過ごし方を考えることができます。

看取り期に家族ができる関わり方

看取りの時期は、ご本人の体力や意識が少しずつ低下していく中で、家族としてどのように関わればよいのか悩む方も多いものです。

この時期に大切なのは、無理をさせず、安心して過ごせる環境を整え、穏やかな時間を共有することです。

ここでは、看取り期に家族ができる関わり方のポイントを紹介します。

無理に食事や水分をすすめない

看取り期には、食欲や水分摂取量が自然に減っていきます。

  • 食べられる量だけでよい

  • 好きなものを少量用意する

  • 口の中を湿らせるなどのケアを行う

無理に食べさせたり飲ませたりすると、むせや誤嚥の原因になることもあります。
「食べる量」よりも、苦痛なく過ごせることを優先することが大切です。

声かけや触れ合いを大切にする

意識がはっきりしない状態でも、聴覚は比較的最後まで保たれると言われています。

  • 名前を呼ぶ

  • 優しく話しかける

  • 手を握る、背中をさする

といった関わりは、ご本人に安心感を与えます。

反応が少なくても、気持ちは伝わっていると考えて、穏やかに接することが大切です。

苦痛を減らす環境を整える

体力が低下している時期は、身体への負担をできるだけ減らすことが重要です。

  • 室温や湿度を快適に保つ

  • 楽な姿勢に体位を調整する

  • 口腔ケアや保湿を行う

  • 静かで落ち着いた環境を整える

こうした配慮が、穏やかな時間につながります。

医療・介護スタッフとこまめに相談する

看取り期は、状態の変化に戸惑うことも多いものです。

  • 呼吸の変化がある

  • 反応が弱くなった

  • 食事や水分がほとんど取れない

といった場合は、主治医や訪問看護師、施設スタッフなどに相談しましょう。
専門職と連携することで、ご本人にとって最も負担の少ないケアを受けることができます。

家族自身の気持ちも大切にする

看取りの時間は、精神的な負担も大きくなりがちです。

「もっと何かできるのでは」と自分を責めてしまう方も少なくありません。
しかし、そばにいて声をかけたり、手を握ったりするだけでも、十分に大切な関わりです。

無理を抱え込まず、家族や専門職と支え合いながら、ご本人との時間を大切に過ごすことを心がけましょう。

バディファミリーの介護保険外サポート

   

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